なんでもない現代の日常

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★明くる日の放課後★ 私は男性と話すのが苦手だ… …からといって嫌いな訳ではない むしろ年上の落ち着いた男性は好物と言っても良い そんな私のお気に入りのお店が 雑貨屋[リバーアイ]である ミハルの顔見知りの店で下校途中に無理矢理寄らされて私も知ったのだが… いつも通りに自転車を店先に停めると馴染みのバイト店員が声をかけてくる 「ツムギちゃん、ミハルちゃん、今日も仲良く寄り道かな?そうそう、ミハルちゃん 、この間、頼まれてた雑誌届いたよ!」 「こんにちは」とだけ返事をし店に入る私 嬉しそうにバイト店員と話すミハル 「ありがとう~♪清太、仕事早ーい♪」 「可愛いミハルちゃんの頼みなら、何だって叶えちゃうよ」 ザーザーピーガガァー… 二つに増えた雑音スピーカーを残し 店の奥に進むとアンティーク雑貨が棚に並べられているのが見えてくる 私のお気に入り 学校の近くに、こんな素敵な場所があったなんて… 私一人じゃこんなお店、見つけられなかったな 店先を振り向くとミハルが妖艶な交渉術で雑誌を値切っているのが見える。 「おおぉぉ!もう少しサービスしてくれたら、あと200円は下がるかも…」 「主も好きよの~♪」 何やってんだか… 「ホレホレ♪」 「ま、毎度ぉ~!」 下らない…… 馬鹿な2人を見ていると少し口元が緩む 何てことない下校時間 普通の学生生活… ミハル……少しだけ感謝してる
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