終

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****************** メトロの車内で息を整えたら、 少しだけ、冷静になった。 『直接対決する良い機会になると思う。  なので。  ふふ。頑張って?』 美映の言葉を思い出して、 気を引き締めた。 「行って下さい」 そう言ってくれた心配そうな小坂の瞳。 「行って来い」 背中を押してくれた専務の温かい手。 『頑張って?』 肝心なところは預けてくれた優しい声。 だから、ここで。 頑張らないわけにはいかないのだ。
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