終

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****************** 細々とした準備をしてから、 智樹は早足で展覧会場に向かった。 まだまだ残暑の厳しい陽光を取り込む、 大きな窓に映る自分を横目に。 『……』 ん? 「……あレ……」 まただ。 すれ違う人たちに、 何故か凝視されている気がする。 人から注目されるのには慣れているが、 日常の比ではない。 明らかにおかしい。 「あの人さ……」 やっぱり、 すれ違ったグループに、指をさされた。 何なんだ?
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