◆◇聖夜の贈り物◆◇

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Side 倉田舞 「わー、これかわいい」 直美がガラスのショーケースの中のネックレスを指差し、 「本当、かわいいね」 私も同じように覗き込んで同意する。 今日は直美に誘われて百貨店に買い物に来ている。 香田先輩の誕生日兼クリスマスプレゼントを買いに来たのだ。何と、12月24日が誕生日らしい。 「舞はどんなのが好み?」 「どれもかわいいけど、強いて言うなら右から三番目のかな」 小さいシルバーリングの中にアクアマリンがはめ込まれている。 「んー、なるほどね。シンプルなのが好きだもんね、舞は」 「ところで、早くプレゼントを買いに行かないと、時間、なくなっちゃうよ?」 そう言うと、 食い入るように見ていた直美が突然顔を上げた。
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