第0章

3/4
15667人が本棚に入れています
本棚に追加
/562ページ
「っ、やぁ」 思わずあげた声は先生の癖を何倍も煽る。 「ああ、割れる割れる」 ククク、と、低く笑って 右手で上手くスライドさせながら 割れる、と言っているのに 左手で試験管をグラインドさせる。 「ああ門倉君、キミのファルスは本当に美しい」 スライドを続けながらも 人差し指だけを天辺で引っ掻くようして器用に動かし 「腰、振ってますよ?」 僕を辱しめる。 「また、膨らんだ」 「あっ、」 い、イクッぅ 飛び散った 白い花びら。 また、研究室の床を汚してしまった…… 「ひ、ひぃ、ひゃあ、先生っ」 「何ですか?」 「はな、はなし」 ポキュン、恥ずかしい音と共に抜かれた試験管。 「これを溢さなかったのは誉めてあげます。 門倉君」 試験管を蛍光灯に翳しながら ニヤリと微笑み 「や、いやぁ、も、離してっ」 イッタのに 擦られ続ける。
/562ページ

最初のコメントを投稿しよう!