第1章

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2年が経つ頃には、フロントの村井さん、洗い場のコウ君は辞めて、新しい人も入らずに、忙しい時は真矢さんがフロントに入ったり洗い場に入ったりしてくれていた。 その日も目まぐるしく客室と厨房を行き来し、空いた時間があれば真矢さんが洗った食器を片付けたりしていた。 そんな時。 『映画とか見る?』 ?誰に話し掛けてるの?と思い見ると目があった…。私…? 『はい…見ますよ』 何なんだ急に! 2年間まともに会話なんかした事がなかった私達…だけど、不思議とぎこちないのは最初だけで、話し始めると普通に会話していた。
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