第1章

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そんな事があった数日後、バレンタインで、毎年バレンタインにオーナーと女将さんにチョコレートを渡してた私は女将さんにチョコレートを渡した。 それが何故か(笑)真矢さんに渡ってしまって…そんな事は知らない私。 2月17日。忘れもしないこの日の夜、仕事が終わって裏道を通って駐車場に行く途中、宿直の真矢さんとすれ違った。 『お疲れ様です。』 私が声を掛けると、 『お疲れー。あ、最近映画見た?てか、今何が上映されてんのかな?』 私も映画見に行ってなかったし、何が上映中なのか知らなったので、2人して携帯で調べて… 今思えば寒空の下なにやってんの?って思うんだけど、その時には真矢さんとの会話は心地よくて…寒さは気にならなかったんだよなぁ… で、あれがある!これもある!ってなって… 真矢さんの 『何か、映画見たいなー…ホラー』 という呟きによって、急遽映画鑑賞会が行われる事になった。 つい、ノリで行くって言った私…私、彼氏いるんだよな…これって浮気になるのかな…と思いはしたけど、真矢さんのあのノリは下心はないと思い、軽く汗を流して華屋の裏にある宿直室に行った。
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