第1章

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初めて入った宿直室…大きいコタツと大きいテレビ、そして、畳まれた布団しかない部屋だった。 真矢さんが見たいと言っていたDVDを借りてきた私が、DVDを置くと、1枚目のDVDを再生する真矢さん。 『コタツ入りよ?』 そう言われ、コタツに入った。 うん。なんかドキドキしてきたぞ…ホラーによるドキドキなのか、この状況によるドキドキなのか分かんないけど… 真矢さんが最初にチョイスしたのはゾンビモノ…ホラー?というか、あの追い詰められる感じは嫌だけど、我慢出来る範囲だった。 そして、次の日本のホラー映画…。 1本目は、部屋の入り口側のコタツに入ってた私は、真矢さんの勧めで、奥の真矢さんの右側に入り2本目を見たのだが…もう、最初っから怖い!!私はコタツに半分潜り、何故か横から真矢さんが恐怖で抱きつくというドキドキハプニング?でも、怖すぎて…それどころじゃなかった(笑) 『ちゃんと見てる??』 と聞きながら私を横から抱きしめる真矢さん。 内心、抱きつくから半分見えないよ…と思いつつ 『見てます!!ひゃあーー!』 ってな感じで2本目終了。 2人ともクタクタ(笑) で、そこで私がバレンタインの時に女将さん渡したチョコが出てきた。 『…これ…?』 『うん。ありがとうね。』 ?あれ?あげた事になってるの?? そう思いつつ1個口に含み、3本目のホラーを見て2人でギャイギャイ騒ぎ、夜中の3時半に映画鑑賞が終わった。 『うあーー、怖かったですね…』 私が言うと、真矢さんも背伸びしつつ 『うー、体ガチガチ…。 さ、寝るか!!』 ………?ん? そう言って真矢さんは布団を敷き始める。 ???え?? ポンポンッ 『ほい!寝るよ寝るよ!!』 へっ!?私も一緒に? これ、すごく私の中ではビックリだったんだけど、真矢さんは自然過ぎて…男の人なんだけど、異性感がないというか… 私は真矢さんの真横に腰を下ろしていた…。
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