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健二はガタガタと体を震わせながら、目の前で繰り広げられる惨劇を見ていた。
血まみれのおかっぱ少女が、愛美の首をへし折り、絶命して床に倒れた愛美の腸を引き出していた。
血まみれのおかっぱ少女の顔は、憎しみで満ちていて、それはまるで呪われた市松人形を思わせた。
〈 愛美が殺されて、犠牲者はもう五人……。
このバケモノは、何人の人を殺すんだよ!
呪われた学園に居座るおかっぱ少女は、ただの都市伝説のはずだろ。
ヤダよ……。
オレは死にたくねぇ。
オレはこんなところで死ぬつもりなんてなかったのに…… 〉
愛美の腸を撒き散らしたバケモノは、愛美を殺しただけでは満足せずに、次の獲物を探していた。
健二はおかっぱ少女に、にらまれ、死への恐怖で、悲鳴を上げた。
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