毎度お馴染み流浪な作品“だが・わwら”でございますが何か。

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「フレー、フレー、そっ、うっ、たっ! 気合いだ気合いだそーーったっ!」  と、まさに他人事のように声援を送っているのが“つくね”君。11月に入ったというのにまだタンクトップを着こなしているわんぱく男児。  なんでも挑戦する事を生き甲斐としているそうなので、是非オールシーズンタンクトップボーイ、略してOSTBを目指して欲しいところね。 「そーた君、やっぱりきっかのだけ持ってあげよーか?」  心優しいこのぐう聖女児が“きっか”ちゃん。“太陽から舞い降りて来た天使”。とあるヒゲのおじさんが彼女をこう称しているわ。  その他称の通り明るく純粋な性格で、ヒゲのおじさん以外にも日本中にファンがいる模様。なぜなら小学生向けファッション雑誌の人気No.1読者モデルを努めていらっしゃいますから。私達の中で一番将来有望です。 「そーたよ、今こそお前の中の真の力を解放する時だ! 目覚めよ! マネージメント・ヒューマン(鞄持ち人間)!」  イタいですよね。わかります。でもこれが“あおば君”なんで。小学生って事で頭につけてるお面とか風呂敷マントとか腰の模造刀とか大目に見てあげて下さい。  彼はきっと、大人になっても素晴らしい中二になってくれる事でしょう。その前に本物の中二になりますが。 「ほらほら、次の電柱まで後5キロよー。ふふ、冗談よ」  いかにも今巻から小悪魔キャラを押し出そうとしている彼女こそ“くるみ”。毒を吐いたり、消化物を吐いたり、パンツを穿いたり、パンツを被ったりしている色々な意味でおいしい子。  彼女が本領を発揮するのは、これから訪れるであろう店に行ってからだ。  そして先程から語りをやっている私が-- 「うわあぁ~~ん! もう疲れたよおぉ~~っ!」  ……ああ、たまには“そーた”君の事も思い出してやってください。  疲れたと言ってますが、本当に彼は霊に憑かれています。大変不憫で気の毒でなりません。  一日も早く、彼が同情される日が来ない事を願っておりまつ。
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