恋の始まり

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恋の始まり

え…誰??こんなイケメン、この学校にいたっけ?2年生にはこんなイケメンいないし、3年生かなぁ。それにしてもカッコイイ。目線がその人を追ってしまう。早く教室行かないと。 ガラガラ ドアを開けるとなぜか皆がいつもとは違い、キャーキャーと騒いでいた。 うるっさいなあ。そう思いながら教室に入るとそこには、あのイケメンがいた。 まって?なんでいんの?へ!?? なにこれ、夢でしょ~(笑) ほっぺたをつねってみる。夢じゃない。 なんでだよ。この人2年生!?? ないない(笑) そう一人で、独り言を呟いていると先生からの注意。 「如月!何一人漫才してるんだ。早く席につけ!!」 はーい。すみませーん。 わりとそこは素直な私。なんちゃって。 ていうか、あのイケメンまさか転校生?いや、それ以外ないですよね。 「新しく転入してきた、笹倉隆平君だ。笹倉、早速だが、自己紹介できるか?」 「はい!初めまして。野山中学から転校してきました、笹倉隆平です。よろしく!」 隆平かあ…かっこいい名前じゃん! 「えーじゃあ笹倉には如月の席の横に座ってもらおうか。 ちょうど空いてたしな!如月!いろいろ教えてやってくれよ!」 え!?!?嘘でしょ?! 何でよりによって私の席の横なの!?? イミフ~。とか思いながら 内心嬉しい私。 笹倉君が横の席に座った。 何見てんだ、私。 痛い系女子じゃんこれじゃあ…。 はぁ… 軽くため息をついた時、笹倉君は話しかけてきた。 「如月…だっけ??寝ぐせついてる。ここ。」 そういって笹倉君は私の髪を触った。 「え、?な、なんですか、さわんないでよ。変態っ!!!」 「ごめんごめん、あまりにもはねてたからさ。俺笹倉隆平!よろしく!」 「名前は知ってるし(笑)」 「は!?///なんで知ってんだよ!! 透視能力でもあんのか!?!」 「さっき自己紹介してたじゃん。」 「あ!!!!そうだった!やべー恥ずいわー(笑)」「ばか(笑)」 そんなアホ丸出しの会話をしていると、ちょうど、HRが終わった。 今日新たに笹倉君の事で知れたこと。 ばか。で、見た目のクールなオーラとは違い面白い一面もあること。 なんか、これじゃあ笹倉君のこと好きみたいじゃん。 なんで?こんな笹倉君のことを考えるだけで思考がいっぱい浮かんだり、あまりみせない笑顔が心の底から出るの? これが恋? …半信半疑の私の恋。 でもこれが、本当に愛する相手との 運命のカウントダウンだったなんて。
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