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「お兄様... ... ... ?」
「まただ」
「またって... ... 。まさか!?」
「ああ。また... ... ... ... ... 監視されている。」
「やっぱり... 」
正確な位置までは分からない。だが、俺達を誰かがじっと見つめているのは明らかだ。
しかも、今回は一人じゃない。
「くそっ... !」
油断していた。
このストーカー行為は1ヵ月くらい前から始まっていた。
最初は何かの間違いだと思った。
ただ神経が過敏になっているだけだと。
だがそのうち、俺達を監視していることに気付いた。
特別危害を加えられたりはしていないが、酷い時は朝家から学校までずっとつけられていた。
最近姿を見せなかったからようやく諦めたと思っていたのに。
「お兄様... ... ... 」
「大丈夫だ」
ぎゅっと袖を掴む冬瑠を宥(ナダ)める。
だが状況は芳(カンバ)しくない。
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