第三章

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だから、俺を敢えて一人にしたのだ。 どうせ自分のために余計な気を遣ってほしくなかったのだろう。 「全く... ... 。それこそ余計だ」 言葉とは裏腹に、俺の口元は笑っている。 やはり俺は嬉しいのだ。 冬瑠とは違い、俺は他人どころか自分の感情さえ把握できない時がある。 それを教えてくれるのは冬瑠だ。 だからこそ。 今溜め込んでいる雑念をどうにかしなければならないのだが、 「... 行こう」 とりあえず文房具売り場に向かおう。 俺は一旦考えることを放棄した。そのための買い物だ。 踏み出せば、少し足取りが軽くなったような気がしたのは気のせいだろうか。
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