第三章

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◇◆◇ 色とりどりの種類の文房具が並んでいる。 文房具コーナーに着くと、俺はゆっくりと見定めをしていた。 最近は新しいものを買っていなかったな... ... 。 特にこだわりはないが、なるべく良いものを使いたい。 「これなんかいいな」 軽くて疲れにくいというキャッチコピーのついたシャーペンを手に取る。 見た目もシンプルで、いかにも使いやすさを重視したものだ。 試し書きをして、その性能が本物だということが分かった。 これにするか。 それ以外に特に目ぼしいものがなかったため、すぐレジに向かい商品を購入する。 「思ったより早く見終わったな」 腕時計で時間を確認すると、ちょうど午後二時を指していた。 冬瑠と別れてからまだ20分も経っていない。 「まあ遅いよりはいいか」 「あの... ... ... 」 「え?」 声のする方を振り返ると、制服姿の女子がソワソワしながら立っていた。 スカートがやけに短い。
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