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むしろ、行動に移す彼女のほうがよっぽど人間らしく貪欲だ。
俺は心まで... ... 。
「... ... ... ... 」
ここで考えることを止めた。
最初から分かりきっていたことだ。俺はそれを受け入れたはずなのだ。
だから、もういい。
ゆっくりと文房具が並ぶ壁を突き進む。
早く冬瑠の元へ行こう。
そうすれば。
俺は傷つかない。
「ありがとうこざいましたー」
店員の抑揚の無い声を背に文房具コーナーを出る。
ゲーム売場はたしかこの先を右に曲がるんだったな。
脳内に思い浮かべた地図通り右折しようとした瞬間、
「キャァァァァアアアアアア!」
「な、なによ... これ... ...? 」
猛烈な破壊音が轟いた。
その衝撃でまるで巨大なダンプカーにでもぶつけられたように建物全体が震動する。
人々の悲鳴が不協和音を奏でる。
おまけに天井からはこのデパートの一部と思われる破片が降ってくる始末だ。
「くそっ、何なんだ... ... 」
俺の思考はまだ追いついていない。
もうさっきのことなど頭から消えている。
当たり前だが辺りはもうパニック状態だ。
次々と降り注ぐ破壊音の中、周りの客達は出口へとなりふり構わず突進して行く。
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