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「言葉選びを楽しめる相手も、そうはいないんだよね」
「……ありがとうございます」
「褒めてはないよ」
告白は、したけど。
「褒めては、ないだけですよね?」
ほら、理解してる。
言わない私を、理解してる。
「降参」
両手をあげて、敗北を認める。
君が好きだよ。
何度でも繰り返し、言葉の中に潜ませるから。
すぐに咀嚼しないで、飴玉みたいに甘さを楽しんでいて。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」
君が、好きだよ。
―おわり―
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