約束の甘さを

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「……武さん。これ、甘すぎねえ?」 「いいんじゃない? 読者サービスだし」 「うちの作者、完結させてスッキリしてやんの、腹立つ」 「続き書く気なさそうだねー」 「だって、俺らはもう離れることないじゃん?」 「私としては割烹旅館みたいなのが田舎でオープンして赤字にならないのかが心配です」 「うるさいな、料理が旨いなら山奥でも海上でも客は来る! 美人の客にヤキモチ妬く武さんとか見てみたい」 「私は見たくない。困った生徒を連れて帰ってきて面倒みてるのを嫉妬する将志が見たい」 「俺は見たくないっ! 買い出しデートしたい、新婚ごっことか、行ってらっしゃい、あなたしたい!」 「作者に言えよ、私はムリ」 「お帰りなさい、あなたもしたい!」 「だから作者が君にはストーリーを任せないんだろ」 「くうぅー……」 「とりあえず引っ越しソバ作ってよ」 「……手打ちにしてやるー」 「作ったことあるの?」 「ない!!」 「赤字にならないのかが心配です」 「今に見てろー作者めー!!」 「単発の番外編はあるかもしれません。それでは、またいつか。作者代理の村橋武でした」 「浦上将志でした!! ごきげんよう、さようならー」
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