第1章

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「柊く・・・、篠宮君!あの!降ろしてもらってもーーー」 「ダメ。保健室に入るまでは」 「いやいやいや。大丈夫だから!お願いだから、降ろしてー!」 「・・・そこまで言うなら」 不服そうだったが、人だかりを抜けたところで降ろしてくれた。 よかった。 この人、話が通じてくれて。 その時、美咲の声が聞こえた。 「あーちゃん!!」 「美咲」 血相を変えながら、美咲が走ってきた。 どうやら相当心配してくれたらしい。
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