第1章

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しかし潰したら、両親にこっぴどく叱られるため、なんとか怒りを抑えて机に携帯を置く。 私は制服に着替えて、階段を降り、リビングに入ると、そこには皐月がいた。 どうやら、私が朝ごはんを作るのを待っていたらしい。 「あ!お姉ちゃん、おはよう」 「おはよう、皐月」 弟の皐月は、只今小学1年生だ。 私は高校2年で、かなり歳が離れている。 「ところでお姉ちゃん。さっき、お姉ちゃんのおっきな声が聞こえたんだけど、何かあったの?」 「え!えーと、少しいつもより遅く起きたから、驚いただけ・・・だよ?」 皐月に言える訳が無い。 この世界は、乙女ゲームの世界かもしれないんだー、なんてこと。 絶対に言えない。
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