The beginning

11/13
前へ
/14ページ
次へ
「最初に手を出してきたのは君の友達なんだから、何をされても文句言える立場じゃないってこと、わかってるよな?」 「わ、わかりました。わたしが勝ったらどうなるんですか?」 「勝った時のこと決めてくれていいよ。」 「じゃあ、唯のことを許してあげてください。そして、二度とわたし達に関わらないでください。」 それを言ったとき、少し悲しそうな顔をしたような気がした。 「わかった。それでいい?」 だが、すぐにいつもの顔に戻る。 気のせいみたい。 「わたしは大丈夫です。か、仮にあなたが勝った時はどうなるんですか?」 「あなたじゃなくて、誠弥。」 「む、無理です!先輩ですし、そんなに仲良くもないのに、、、」 「そこ、距離開ける必要ないでしょ?」 「わたしは勝ちたいんで、距離はあけます!」 そう言うと、不機嫌な顔でわたしに近づいてきた。 それに逃げようと後ずさりするが、すぐに背後には壁があった。 横に逃げようかと思ったが、先輩の手で防がれた。 こ、これがあの有名な壁ドン!? ってそんな場合じゃくて、、、
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加