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「ほ、ほんとうに、ご、ごめんなさい。」
その鋭い視線に震える唯。
助けたいが、怖くて声さえ発せない。
「俺の顔を傷つけた代償は大きいよ?君の顔を潰しても足りないくらい。」
そう言って唯の顔を片手で掴み顔を上げさせる。
「君、全然可愛くないから潰してもあまり変わらないし、大丈夫だね!よかったね!」
そう言って笑っている五十嵐先輩。
唯の目からは涙が溢れてる。
友達にそんなことされて、ムカついたわたしはいつの間にか五十嵐先輩の腕を掴んでいた。
「そ、その手を離してください。」
「なに?君はなんで入ってきたの?」
「わ、わたしはその子の友達だからです。は、はやく、その手を離してください!」
怖くて声が震える。
「なんで?この子が悪いんだよ?俺の顔にこんな跡つけたんだから。」
「そ、それについては謝ってるじゃないですか。そ、それに、わ、わざとじゃないんで。」
すると、五十嵐先輩は手を離してくれた。
わかってくれたんだ。
「あ、ありがと、、、モゴッ」
お礼を言っている途中で五十嵐先輩はわたしの顔を唯と同じように掴む。
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