#01

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(すげぇ…、ファイトしたい…!) 胸が高まる。 ファイターの性(さが)が、ユウトを揺さぶる。 「そんなに目をギラギラさせないでよ。やりたいんでしょ、ファイト」 すっ、と。 コトネはデッキを取り出す。 さすが強豪国で修行を積んできた実力者。 そのようなことも察することができるようだ。 「じゃあ、やろうか。カードファイト」 ユウトとコトネ、シモンは広大な部屋へと来ていた。 素っ気ないその部屋には離れて配置されたテーブルが二つあるだけだった。 ユウトとコトネはそのテーブルに着く。 「三人目が来るまでやってあげるよ。てか、三人目が来るのが遅いのが悪いし」 「…そうですね」 「随分と戦意剥き出しだねー。…やっぱあいつと似てるね」 「あいつ?」 「いや、こっちの話。…それじゃ、始めようか。帰国後の初ファイト」 互いはFVに手を添える。 「スタンドアップ!ヴァンガード!!」 「スタンドアップ!THEヴァンガード!!」 FVがオープンされる。 それと同時に立体映像装置『RFS(リアリティファイトシステム)』が起動した。 まずは風景が変わった。 山々が連なる広大な大地。 次にユウトとコトネのFVが現れた。 それは立体映像でありながらも、プログラムの質量とは思えない程の存在感があった。 喧嘩屋(ブロウラー)スカイドラゴンキット G0 pow6000 始まりの伝説アンブロシウス G0 pow4000
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