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「サンクチュアリガードドラゴン、アタック!」
この一撃で勝負が着いた。
「勝者、先導ユウト選手!」
レフリーの審判とともに会場が湧き上がる。
ーあれから数ヶ月が経った。
ユウトはリンクジョーカーとの闘いの傷を癒すためにしばらく休みを取っていたが、この試合を期に復活した。
リンクジョーカーを倒してからはユウトの日常は良い方向へ向かっていた。
プロファイターへの復帰も然り。
「ユウトさん、お疲れ様です!」
「ありがとう、ヒカリちゃん」
それは、おそらく、明木ミキの妹、明木ヒカリとユウトが付き合うことになったことが原因だろう。
不幸の連鎖を経験した二人にも、幸運になる権利はあるのだ。
ことの発端はユウトがリンクジョーカーとの闘いで入院しているときのことだった。
死から甦った影響で身体が動かなくなっていたため、身内のいないユウトの看病はヒカリが積極的にやっていた。
ヒカリは以前、自身に眠っていた『力』を暴発‘‘させられた’’影響で視力を失っていた。しかし、ユウトは自身の『力』と『力』の器となったユウトの『相棒』が暴発した『力』を封印し、視力が回復したのだ。
ユウトの看病はその恩返しという意味もあるのだが、ヒカリは看病をする中でタイミングを見計らっていた。
ユウトを看病する本当の理由を実行するタイミングを。
そして、ある日、ヒカリは実行した。
「あの…、ユウトさん…」
「ん?どうしたの?ヒカリちゃん」
ヒカリは恥ずかしそうに口ごもり、やがて吹っ切れたかのように大声で、
「ユウトさん、大好きです!私とずっと一緒にいて下さい!!」
告白した。
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