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「どう?高校生活は」
ショッピングを終え、洋服店を出たユウトはヒカリに尋ねた。
「はい、とても楽しいです!ヴァンガード部の皆とも楽しくやれて、今度のVFIHにも出場するんですよ!」
「VFIHに出場するのか。凄いじゃないか!」
ヴァンガードファイトインターハイーー通称VFIHは予選を勝ち抜いた各地区の代表ヴァンガード部で頂上決戦を行う、高校ヴァンガード部の誰もが憧れる夢の舞台。
ヒカリが所属する光蘭学園ヴァンガード部は部員数がギリギリながらも、見事出場の権利を手にすることができたのだ。
ヒカリがそんな話をしていると、ヒカリに一つアイデアが生まれた。
「ユウトさん、私とファイトしましょう!VFIHに向けて私、強くなりたいんです!」
「いいぜ。この辺に来たから丁度あいつらのとこ寄りたいと思ってたから」
「いらっしゃいませ…ってユウトか」
「よっ、エンキ」
ユウトとヒカリはショッピングモールの近くにあるカードショップに来ていた。
店名はカードショップ炎明。店には客も来ていて、繁盛しているようだ。
二人を出迎えたのは、このカードショップのオーナーであり、ユウトの親友である岸里エンキだった。
「ヒカリちゃんもいるってことは今日はデートか?」
「まあな。その帰りに寄ったんだ。繁盛していて何よりだ」
「ありがとな」
そう話していると、店の奥から一人の少女が現れた。
「あら?ユウト先輩にヒカリさん。珍しい」
彼女は岸里アスカ。エンキの妹だ。
アスカとエンキは共にこの店を経営している。
「今日はどうしたんですか?」
「ああ。ヒカリちゃんとファイトしたくてな。席空いてる?」
「空いてますよ」
と、店の奥の席を指差した。
ユウトはお礼を言うと、ヒカリとともにその席に向かった。
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