手痛い失敗

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「ひょっとして、昨夜の記憶がないとか?」 「…………」 「まさかあの程度で潰れちまうとは思わんかった」  やばっ、私またやっちゃった、みたい。  だって昨夜は柊二さんから前祝いだって言われて、  めっちゃ嬉しくて、そんで気も緩んじゃって……。 「――水、飲むだろ」  柊二さんは私の為にボトルのミネラルウォーターをくれた。 「あ、どーもです」  うぅっ……やっぱ私にお酒は鬼門だわ……。  こりゃ当分の間禁酒?  な~んて頭の中で考えていたら、柊二さんも  同じ事を思っていたらしく。 「お前、今後オレと一緒の時以外は絶対酒口にするなよ」 「は、はい、わかりました……」  いつになくリラックスした感じの柊二さんは、  そこはかとなく男の色気みたいなものが  感じられて、ついつい見惚れる。 「もしかして、誘ってる?」 「へ?」  そのまま柊二さんに抱き寄せられ、お約束の展開。 「しゅじさ……」
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