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お姫様抱っこで寝室のベッドへ移動。
実咲をポイっとベッドの上へ放り出すと柊二は服を
脱ぐのも脱がすのも、
もどかし気に実咲の上へ覆い被さっていった。
大きくしなやかな柊二の手の平で髪を優しく漉くように
撫でられ、早くも実咲は目がとろんと潤んでいくのを感じ、
柊二を熱のこもった視線で見つめ返した。
そして、柊二の頬を両手で挟むように支えて自分から
柊二へ口付けた。
恭しく捧げるよう口付けられ、柊二は固まったままに
なった。
伏せられた睫毛は長く、重ねられた唇は甘い。
あまりの心地よさに柊二は実咲の唇を貪るよう深く
唇を重ね返した。
「ふ……っ……」
角度を変えて何度も啄むと、薄っすら開いた口の中に
舌を差し入れ、小さくて甘い実咲の舌を絡め取る。
実咲の舌と溢れそうになる唾液を吸い取るよう、
深く深く口付けた。
”あ――まただ……あたま、じんじんする……”
アルコールとタバコの残り香が又実咲をより
麻痺させてゆく。
柊二の手が慣れた感じで実咲のブラウスのボタンを
外しにかかる。
そうしながら唇を首筋へ。
「ぁ――ふぁ……」
「やっぱココ、弱いんだ」
舌先でしつこいぐらいソコを刺激する。
「は、ぁぅっ……」
思わず甘い声を発してしまった自分が恥ずかしくて、
実咲は両手で顔を覆った。
「さき?……おい、さきってば」
そう耳元で囁かれ、ついでに耳たぶを甘咬みされ
実咲はまたも小さな声を上げ
体をピクンと震えさせる。
「ホラ、ちゃんとオレを見て?」
手首を捕まれ、顔を覆っていた両手を優しく
引き離された。
とっさに目を瞑ると、柔らかくて生温かい柊二の唇が
実咲の唇へ重なっていき――
「ん……」
クラクラ――実咲は甘く温かな目眩に襲われた。
戸惑いで目を開いた実咲の視界の中で、
ど至近距離の柊二の大っきな瞳が優し気に和らいだ。
「……何か、今日はイケそうだ」
「……へ?」
何のコトやらさっぱり分からぬ実咲はキョトンとした
目で柊二を見返すだけ。
その実咲の手を柊二は自らの下半身の昂ぶりの所へ
導いた。
瞬間、実咲はハッと息を詰め、顔を赤らめた。
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