7人が本棚に入れています
本棚に追加
ちなみに胸のカップはCだそうだ。何故知ってるかというと彼女がサイズを告白してきたから。
…俺はどう反応しろと?まあそれくらいの仲ではあると知ってくれ。
如月高校に到着。中は花で満ち溢れていた。普通の高校なら桜の木で統一されるものだが如月高校は一味違う。
「…去年も思ったけど何でここは桜ではなく梅の木等の果樹が植えられているんだ?花も小さいし違和感半端ないが?」
「最初は梅の木だけだったそうよ。何でも戦時中に食料確保のために植えまくったそうよ。」
梅の木について永久が答えた。
「戦後、桜の木に植え替えるプランがあったけど戦時中に在校していた前校長と前教頭先生が却下したそうよ。
『戦時中の辛い記憶を戦争を知らない世代達に伝えなければならない。』
『今が平和なのは日本が負けて酷い目にあい…それでも前に進んで抗ったからだ。そう今も抗っていかねばならない』ですって。」
「意外と歴史があるんだな梅の木。」
人ならぬ木にも歴史があるのを彼は知ったのだった。
新しいクラスに入る前にクラス分けを確認しなければならない。
入学した頃は大学並みに広く迷いそうになったのはいい思い出だ。
「響夜くんと同じクラスだったらいいな。………違ってたら嫌だな。……寂しいよ。」
その事を想像してるのか悲しそうな顔をする永久。
最初のコメントを投稿しよう!