ペインキラー

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* 「♪」 インターホンの音ですばる君はビクッとして起きはって、とろんてした目で俺を見上げる。 「…マル?」 「ピザ来たで」 「ピザァ?」 起き上がろうとするすばる君を補助しつつ、窓の外を指差す。 「ほらほら見て。外すっごい雨やんかぁ。俺、今日外出ないって決めてん」 「起き抜けに食うもんちゃうやろ」 「ピザ屋さん待たせてるからとりあえず行くな」 立ち上がりたいのに、握った手がなかなか離れないから小さな顔を覗き込んだ途端、俺のマウントと唇を奪うネコ科のケモノ。俺のリードを拒否して前に出る壮絶キュートなケダモノ。 こっちのんが起き抜けにするもんちゃいますやぁん。 もしかして、俺とおんなじやらしい夢、見てた? 「パイナップル、のってなかったら食ってやる」 俺の口の中を思うさま堪能した後、目尻にシワ寄せて少年みたいに微笑むあなたは恋の黒帯。師匠、ごっつぁんですっ! 「トロピカルスペシャルは頼んでへんよぉ♪」 俺がふざけたステップでモニターまで飛んでって応対しとると、いたずらっ子が鼻歌歌いながら背中に引っ付いて、スキだらけの俺の乳首をコリコリ弄る。 「アカンてすばる君、気持ちよくなってまうやぁん」 女神の超絶技巧に俺は最早スレイバリー。 ピザ食うて、炭酸飲んで。あと、隠してある高いアイスクリームも食べちゃお。体に悪いもんはめっちゃ旨いよな。 で。 腹膨らんだら気持ちええこと、しよな♪ なんだって、好きなことしてあげるで。
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