2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「わりぃ待たせたな」
駅から少し行ったところにあるコンビニの前。
待っていた私に右手を軽く挙げながら
麻木くんが小走りにやって来る。
これから二人で登校するところだ。
「結構待った?」
私の前に立つなり聞いてくる。
「ううん全然、5分くらいだよ」
本当は約束の時間を10分以上オーバーしているけど、それには触れないことにする。
「そうか。じゃあとっとと出発しようぜ」
早足の麻木くんに合わせるために私も普段より速度をあげて歩く。
最初のコメントを投稿しよう!