第1章

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「わりぃ待たせたな」 駅から少し行ったところにあるコンビニの前。 待っていた私に右手を軽く挙げながら 麻木くんが小走りにやって来る。 これから二人で登校するところだ。 「結構待った?」 私の前に立つなり聞いてくる。 「ううん全然、5分くらいだよ」 本当は約束の時間を10分以上オーバーしているけど、それには触れないことにする。 「そうか。じゃあとっとと出発しようぜ」 早足の麻木くんに合わせるために私も普段より速度をあげて歩く。
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