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一瞬にして、空気が固まった。
もしかしたら、阿部さん????
「だれだろ?」
脱いだトレーナーを再度着て、
玄関へと向かう彼の腕をつかんだ。
「あたたたたあたし行くから!」
「いや、その前にブラしろよ」
冷静に小栗が言う。
クールな対応に、恥じらいを感じる時間もなし。
ハイスピードで慌てて服を着ながら、廊下を歩く小栗の腕に絡みついた。
「ちょっと、重いんだけど」
「あ。いや、くっつきたいなーって、えへ?」
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