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そんな、東雲リーダーの姿を見て、
本日も出勤宣言したことを思い出した。
すっかり忘れていた、大切なお仕事。
独り身同士、淋しい年始を迎えるはずだったのに、
リア充したとたん、裏切ってしまった。
「あ、失礼。
わたくし、
バビロンコーポレーションの経理部、
主任、東雲と申します」
わが上司が、
背広のポケットから取り出した名刺を、
わが彼氏が受け取った。
しばらく間があいたあと、
「経理部、、てことは佐藤の....」
と、合点する。
「はい。
佐藤さんの直属上司となります。
失礼ですが、
あなたは、....ご兄弟かなにかですか?」
リーダーは、怪訝な表情で、
トレーナー姿の彼を見つめる。
どうやらこんなイケメンが、
自分の部下の彼氏だとは
つゆほども思っていないらしい。
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