キスフレ2nd Vol.17

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「いえ、俺は、」 小栗の言葉をさえぎって、 東雲リーダーの前へと飛び出した。 散々、リーダーの前で、 彼氏のこと愚痴ったのを バラされでもしたら、 たまったものじゃない。 「リーダー――! すみません!なんでしょうか、 こんなところまで、 ご足労いただいちゃって」 「ああ。 昨日、俺の家に来た時に、 忘れていったみたいだからな、 大事なものじゃないのか?」 そういって、ベージュの革表紙の 手帳をぶらぶらと見せた。 それをさっと奪う。 「あ、わざわざ、どおおもお~」 そんなやり取りを、 茫然としている彼氏の前で、 開け放たれた扉を閉めようとした。 だが、リーダーは、 何か言い足りないのかがっちりと ドアをつかんだまま離さない。 VSドエス上司と、 ドア争奪戦の力合戦が、勃発中。
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