トナカイ、サンタに拾われる。

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* * * 沖田くんは先程も言ったとおり、会社の後輩である。 綺麗な顔にスラッと伸びた脚。 かつなかなか仕事も出来る、マンガのような青年。 そんな沖田くん。 人気がないわけがなく、可愛い女の子は寄って来るは上司には可愛がられるわで。 非常に順風満帆な社会人生活を送っていらっしゃる。 そんな沖田くんが、何故私に目を付けたのか……。 「(……分からん)」 連休明けの月曜日。 つまり、沖田くんとああいうことになってから2日経ったということ。 土曜日は立てなくなるくらい散々責められ、日曜日もケーキを持って家にやって来て、ちゃっかりまたヤッてしまった。 ……ケーキ持ってくるのはズルいでしょ。 キーボードを打ちながら、昨日一昨日のことを反芻する。 熱い唇も、器用な手先も、鮮明に思い出せるくらい、この土日でだいぶ沖田くんと身体を重ねてしまった。
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