トナカイ、サンタに拾われる。

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なんでこんなことになったのか……。 分かんないけど、別れた彼氏のことを考えずに済んだことは感謝してる。 でも……。 沖田くん、何であたしなんかに目を付けたんだろ……。 今日だってまた女の子に誘われてた。 女の子なんて選り取り見取りだろうに、何で年上のあたしなんかに……。 その時。 「っ」 マナーモードにしていたスマホがデスクの上で振動し、その音に驚いて肩が跳ねる。 「(な、に……っ!?)」 未だ落ち着かない心臓を抑えつつ、スマホを見ればそれは美青からのLINEだった。 『こんばんは(´▽`)  今日の夜、空いてる?  翠くんが子ども見てくれるらしいから  どっか食べにでも行こうよ!』 おぉ、いいねぇ。 今日は早めに上がろう。 『いいねぇ(・´з`・)  ファミレスかね?  美青、酒飲めないしねぇ。  迎えに行くよー』 ニヤニヤしつつ、返信してまたパソコンに向かった。
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