トナカイ、サンタに拾われる。

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「すごい楽しそうに話してましたけど」 「は!?どっ、どこが……ッ」 反論しつつも繰り返し与えられる刺激に、返事がままならない。 「ん、ん……」 「センパイ……」 キスの合間に切なげな声で呼ばれると、心臓が甘く締め付けられる。 向かい合わせに座り、視線が絡み合う。 2人の間に熱い吐息がこもり、汗ばみそうなくらい暑い。 いつの間にか沖田くんはワイシャツ1枚になっていて、ボタンを何個か外して綺麗な身体を惜しげもなくさらしている。 「ん、センパイ……」 「んん!」 一気に貫かれ、沖田くんの服を掴む手に力が入る。 意識は遠のき、ジンジンと疼く身体はもう言うことを聞かない。 ……はずなのに。 「センパイ……」 「ん……?」 「センパイが、っ、動いてください」 「っ!?」 余裕のなさそうな沖田くんの1言で、一気に意識が覚醒する。 「な、な、何言って……」 「ほら、早く。センパイが動いてくんないと、終われませんよ……」
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