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「わんっ!」
「「…………」」
愛犬小太郎がしっぽを振って
ふたりの間に割り入る。
姿勢正しくお座りをして、
その足元には小太郎の赤いリード。
誰が教えたわけでもなく、いつの間にか覚えていた`散歩に連れていってほしい´という小太郎なりのアピール。
心なしか小太郎の瞳がきらきらと輝いている。
「はぁ…小太郎ー、お前なぁ…」
がっくしと頭を下げて、
あからさまに項垂れている悠人。
何か言おうとしている様子だったように見えたけど、気のせいだったのかな?
今は小太郎の頭を両手でがしがしとなでている。
「ったく、しょーがねぇなぁ。散歩行くか!」
「わんっ!」
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