第2章

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BBQから数日後。 オフィスビルの横にあるレトロな定食屋さんでランチをとる私と同期の山下奈々。 暖色系の照明に赤い革貼りのソファ。 年季の入ったヨーロピアン風の食器棚や小物類はここのマスターの趣味で。 店内に流れるジャズやオルゴールがこの店の暖かい雰囲気を一層際立たせている、私のお気に入りの店だ。 私は大好きなオムライスを注文して、奈々にあの日の出来事を報告していた。 「……ふーん。で、初恋の彼とは?そのあと何か変化はあったの?」 「変化?…あ、夜の小太郎の散歩に一緒に行くようになったよ!」 「…………は?」 「BBQのあと小太郎の散歩に行ったんだけど、小太郎の話で盛り上がっちゃって。悠人も運動がてら小太郎の散歩に行くことになってさ。まだ数日だけだけどね、今一緒に夜の散歩してるよ」
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