第2章

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そんな考えをひとり巡らせていると、 自分の腕時計を見た奈々が目を見開いた。 「うわ、もう休憩時間あと15分しかないじゃない!光、早く食べて会社戻るよ」 「え!うそ!ほんと!?」 残りのオムライスを食べ終え、 急いで会計を済ませる。 「マスターごちそうさま!今日もおいしかった!」 「いつもありがとう。またおいでね」 パイプたばこが似合いそうな 背の低い白髪のマスター。 店の雰囲気にあう、 どこかジェントルマンなその出で立ち。 年齢不詳だが、ホテルでシェフをしていて、定年後にこの定食屋を始めたらしい。 だから味は一流。でも値段はリーズナブル。
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