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「はい、また来ます!」
お釣を受け取り、笑顔で店を出る。
外に出た途端アスファルトを照りつける、
夏の熱い日差し。
空を見上げたことで、
くらっと目眩がしそうになったその瞬間。
ピロリン、と
メッセージが届いたことを知らせる電子音。
手には財布と携帯しか持っていなかったから、そのまま画面に視線を落とす。
表示されている名前を確認し、
画面を消した。
心か、はたまた自分の体温か。
すーっと冷えてゆくのを感じる。
「光、早く行くよー」
先を行く奈々の声に視線を戻し、
笑顔を貼り付け、
「わ、奈々ってば置いてかないでよー!」
遅くれるーと笑いながら
ふたりで駆けた。
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