第1章

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「…そうじゃなくて、なんでうちにいるのか聞いて…「あぁ!光やっと起きたの?もう休みの日だからっていつまでもたっても起きてこないんだから。ほらほら、早く光も顔洗って準備手伝ってね」 私の質問に被せるように話すのは私の母。 寝起きの思考回路をなんとかフル活動させていると、庭に悠人のお母さんの姿を見つけた。 「あ、おばさん、おはようございます」 「光ちゃんおはよう。なんだか久しぶりねぇ。休みの日に朝からおじゃましてます」 ふふ、と笑顔が可愛い悠人ママ。 笑った顔は悠人に似てる。 そんなおばさんの手には野菜と肉が交互に刺さった串が盛り付けられた皿。 つまり… 「バーベキュー?」 思い浮かんだ単語が、 そのまま声になって出てきた。
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