第1章

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完璧な胸板を惜しげもなく曝け出し、和希は大きく伸びをする。 何度も見慣れた光景に毎朝ドキドキする私は、きっと和希を好き過ぎるんだと思う。 「赤くなってるとこ悪ぃんだけどよ、そろそろどいてくんね?襲われたいなら別だけど。」 「ッ!」 指先で脇腹を撫でられると、見知った感覚に身体がピクンと跳ねた。 「やっだ!すぐ起きるからっ。」 和希の腕をすり抜けてグルリとシーツを身体に巻き付けると、そそくさとベッドを降りて身支度開始だ。 「何でイチイチ身体にシーツ巻くんだよ。面倒くせぇ。」 はぁっと大げさに溜め息をつくと、 『覚えるくれぇ見てるっつーんだよ』 そう言いながらベッドを降りた和希は堂々たるパンイチで。 それさえも絵になる男って…さすがだな。 「見とれてねぇで手ぇ動かせ。」 こちらを振り向き溜め息混じりに呟くと、和希はその肉体美に服を纏った。
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