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茹ですぎたアスパラはマズイ。
和希の眉間のシワが脳裏を過ぎり、何とか失敗の証拠隠滅を図ろうと試みる。
「あ、そうだ。」
冷蔵庫から牛乳と生クリームを取り出してアスパラと一緒にミキサーへ投入。
顆粒のコンソメと塩コショウで味を整えれば、アスパラの冷製スープの完成。
全てをダイニングテーブルに運び終わった頃に、のんびりと和希がやって来た。
「あ、よかった。ちょうど呼びに行こうかと思ってた所よ。」
「おー。だと思った。」
和希は自分の指定席に座ってテーブルの上に並んだ朝食を眺めると、ニヤリと意地悪そうに笑った。
この意地悪な笑顔も相変わらず。
そしてその笑顔にときめく私も相変わらずだ。
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