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毎朝繰り広げられる日常の光景が、毎朝新鮮に感じるのは、きっと毎朝の和希の言葉のせい。
何気ない当たり前の言葉が幸せの呪文なんだって、和希と一緒に暮らすようになって初めて知った。
『好き』とか『愛してる』とか。
そんな甘い言葉なんて、そう簡単には口にしてくれないけど。
そんな言葉よりも『おはよう』『おやすみ』『行ってきます』『ただいま』こんな言葉が最上級の愛の言葉に感じる。
けれど私は慢心してたんだ。
日常に染まりすぎて。
これがずっと続いていくものなんだと簡単に考えてた。
愛は。
幸せは。
お互い想いあって伝え合わなければ形にならないのに。
『当たり前』なんて…。
思っちゃいけなかったのに…。
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