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「どう、したの?」
「………………アンタ、何だ」
「何って……何が?」
「……惚けんなよ。アンタは、人間じゃないだろ。だから、正体は…目的は何なのかを聞いている。……何で俺に声をかけた。俺を……俺の家を知ってるのか」
俺がそう言うと、男の顔が一瞬だけ驚いたような顔に変わる。
かと思うと、またすぐににこりと笑う。
「……俺の事わかったのは…君が初めてかな。ヒントのお陰かな?」
さっき、強調するように呟かれた『人』という言葉。……あからさまにしやがって……隠す気はねぇってか。
「そう。俺は人間じゃないよ」
「……じゃあ、何だよ」
「君が知らないモノ、だよ」
「俺が、知らない……モノ?」
「……うーん……君、面白いなぁ……」
「はあ?何がだよ」
「俺が人間じゃないってわかったのもだけど……わかった上で、どうやって逃げよう……じゃなくて、敵意は?目的は?って俺の事を必死に見定めようとしてる所とか?」
「……何で、んな事」
「……秘密。君、行く所ないんでしょ?」
「……だったら?」
「俺の所に来なよ。……いや、正確には……俺の学校に」
「…………は?」
会って数分の怪しさMAXの男に、学校への入学を促されました。怪しすぎてむしろ笑えるわ。
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