一怪目。

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それからはあっという間に事が進み、気づいたら俺はその学園とやらに到着した。 車で三時間の場所にあったその山奥の学校は、逢魔崎学園というらしい。……あからさまだな、オイ…… 意外に外観は普通で、むしろ俺がもともといた学校よりずっと綺麗だ。 車の中で聞いた話だが、アイツの名前は霧崎修二。年は25歳(俺の推測だが)ぐらいで、この学園の理事長をしているらしい。 ……ていうか、名前以外はほとんど何も聞けてない気がする。 母さんにはもう連絡済みらしい。快く了承されたと聞いたが、何か上手い事言ったに違いない。 あと聞いたのは、ここは男子校で全寮制。……ここまでは普通だが…… 通う生徒や教師は皆、人外もしくは俺と同じ人種、稀に普通の人間……らしい。 なんて悔やんでももう遅い。学園の説明諸々を軽く受けた俺は、自分の部屋とやらに向かっていた。 本格的に通うのは明日からで、今日は体を休めろと言われた。 ……いきなり、知らない上に、人間かどうかもわからないヤツと相部屋なのに、体なんか休まるかよ…… とは思うが、流石に野宿は嫌だ……それに学園の規則で、生徒同士の争いは禁止だから手出しはされないとの事だ。 過去にプリンを理由に争ったヤツらが校舎を半壊させて以来できた決まりらしい。……てか、プリンて…… 変な所で人間みたいな理由だな……いや、原因は何であれ校舎半壊って何なの?
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