一怪目。

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……しかし、生徒だけじゃなく教師も皆普通じゃないのか…… まあ、当たり前……なのか。万が一が起きた時に教師が使い物にならないんじゃ困るからとかか。 ……改めて考えてみると、もしかして俺とんでもない選択しちゃったんじゃないのか? 寝床提供してくれるっていうから着いてきたけど……よくよく考えると結構危ない……よな? 明日からの生活を考えただけでキリキリと痛み出した胃を必死に見てみぬフリしながら部屋へと足を進めた。 そしてしばらく歩き、部屋についた。扉にはネームプレートが一つ。 俺はその横に理事長らしいアイツに貰った真新しいネームプレートをかける。 …………間宮大輝、か。……頼むから、普通の人間とまでは言わない……せめて……せめて……霊能者……人間であってくれ…… なんて必死に祈りながら、ゆっくり扉を開いた。するとそこにはーーーー 血だまりの中、たくさん倒れてる人……っぽいヤツらの中心に一人佇む男の姿。 …………え、待て待て待て待て待て。これは一体どんな状況だ。 必死に考えを巡らせようと無い頭を回転させていると、ソイツが俺の存在に気がついたのか、振り返る。 振り返ったソイツの口元は血で赤く染められていた。
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