一怪目。

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「……俺は浅羽一成だ。今日からこの学園に転校してきて、この部屋に…………って、聞けよ!!」 俺が自己紹介をしていると、間宮は俺をシカトしてどこかへ行こうとする。 「……早く片付けなきゃ汚れが取れなくなる。……そうしたら、お前も住めなくなるぞ」 「……確かに………………ああもうわかったよ!!」 それだけ言うと、俺は靴を脱ぎ部屋の中へ入った。 「……で、どうしてこうなる」 「居合わせたんだから手伝え」 「どんな理由だよ……確かにここは俺の部屋にもなるけどさ…」 「さっきお前もわかったと言っただろうが」 あれから中に入った俺はいきなり雑巾を渡されて、一緒に片付けをさせられていた。 普通汚したコイツが責任持ってするんじゃないのか?……何で俺が……とは思うが、とりあえず掃除をする俺はお人好しなのか?……いや、この場合、吸血鬼好し?……て、バカか。 色々言いたい事はあるものの、堪えて掃除をする事数十分。部屋は見違えるほど綺麗になった。 どことなく満足した俺は、雑巾を洗って干した後、手も洗ってから額の汗を拭った。 ……何か、部屋が綺麗だと気分もよくなるな…… 「……じゃなくて!!!!」 掃除の満足感でうっかり本題を忘れる所だった。
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