プロローグ

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 大気が黄金色に光る秋の朝、脇腹に忍び込む寒さで目を開けたら、俺の隣で上条さんが裸で寝ているのが見えた。  艶やかな黒髪に、整った鼻梁が通った寝顔はかなりの美丈夫だ。軽く閉じたまぶたにはたっぷりしたまつげが……これって本物の上条さん? どうして俺の隣に……?  ここ、どこ?  白くて明るい。きれいな部屋だ。いい匂いがする。俺の部屋じゃねー。  頭が痛い。  どうやら、昨夜、俺たちは酒を飲んでいたようだ。二日酔いかよ?  どうしてこんなことになったのかをよく思い出せない。  俺たちはどうして二人とも裸なんだ? しかも、ベッドで?  夢?
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