エピローグ

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 告白の後で、俺たちは静かにキスをした。  温かい彼の体を抱きしめて、柔らかい彼の唇の感触を味わう。唇の先から、彼の穏やかな愛情が流れてくる。彼のキスはどんどん優しくなっている。  最初は力強く俺を奪う獣のようだったのに、今は俺に触れる全ての場所が優しい。彼のキスは付き合いが深まるほどに甘く柔らかく変化していく。  俺を大事に抱き寄せてくれた。そっと包み込むように俺の頬を撫でてくる。その指がとてもロマンティックでうっとりする。夢心地だ。  だけど、この身に感じる確実な熱の手触りが、愛は幻想ではなく現実に手に届くものになったことを教えてくれる。  彼に愛されている感覚が気もちいい。  唇だけでなく、体中の全てが彼の熱を喜んでいる。愛されるのは、気持ちいい。  恋人はセフレとどこが違うのか?  俺にはよくわかんない。でも、バカな俺にもわかるのは、彼の全てが愛しいということ。そんな感覚をセフレにはもったことがないぜ。
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