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「あっちィィィッ」
「敦史君っ」
その悲鳴を聞きつけた多聞は、すぐに駆けつけた。
「どうしました佳住さん。火傷でもしましたか」
「そっちのあっちィィィぢゃねえし。あっちーが突然倒れてっ……血吐いて動かなくなっちゃったの」
見ると、確かに敦史はテーブルに突っ伏し、口からは鮮血が溢れ出している。あたりには飲みかけのアイスティーが零れ、悲惨さを物語っていた。
それを見た佳住はボロボロと大粒の涙を流している。その横では大親友の毬亜奈も真っ青な顔をして怯えたように敦史を直視できないでいた。
「何事だね、君たち」
尻とりをしていた英人も駆けつけた。後ろから四谷もついて来る。
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